クッシング症候群は、腎臓の上部にある副腎で生成される“コルチゾール”というホルモンの作用が過剰になることで、体重増加、顔が丸くなる、血糖値・血圧が高くなる、などの様々な症状を引き起こします。
コルチゾールというホルモンは生きるために必要不可欠なもので、肝臓での糖の新生(脂質やタンパク質、乳酸などからブドウ糖を合成すること)、脂肪の分解、筋肉でのタンパク質代謝などの促進、抗炎症や免疫抑制など、あらゆる生体機能をサポートする働きを担っています。またコルチゾールは別名、ストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスに対抗するホルモンです。
しかし、だからといってコルチゾールは分泌量が多ければ多いほど良いというわけではなく、多すぎても少なすぎても病気につながります。